抹消の継承者編1
『SAVES-ORDERRIDE』
!!!!激しい音を立て頭部を壁に打ち付け地べたを舐めた敗北者達
!!!!!腹部に更なる追い討ちを食らい呼吸困難になる!!激しく息が乱れ視線を向けると
!!!!「がぁぁぁ!!」
「騒ぐんじゃねぇよ。まだこれからがデンジャーだ」
鉄を仕込んだbootsの踵で踏みつけ更に力を込める!叫び嘆く!!顔面を蹴り壁に押し付けながら見下し語る
「多勢で奇襲しやがるならマシな次手を考えてから来いよクソ共が。笑わせんじゃねぇ!!」
首を鷲掴みにし握力で締め付けられる!同時に銃口が脳天に当たり狂気の笑みが恐怖で満ち溢れた男の瞳に移った
全てを霧散するかのような灰色の髪と冷徹よりも冷めた青い瞳。引き締まった体躯から想像以上の圧力と風格
「ギャングなんざ安上がりの短命だろが。やるならMafiaにでもなって売買を縄張りな高額取得をするべきだったな。ここまでだ」
安全装置は解除される。口元が歪む、吊り上がり、殺意が増大する。一言
全てを纏めた言葉
「クタバレ」
執行が下された
凶漢達は沈静した
命を以て
不法投棄がまた一つ無法地帯に増えた
「ALL-DEAD」
深夜という時間帯に差し掛かり暗がりでしかない場所は外灯も遠く視界もままならない。荒んだ心と同化するかのような黒一色
この不法地帯は何故か夜を更に暗くする特殊効果も感じれた。それだけ
漆黒
「しかし所々で暴れ回るクソ共が充満してやがる……妙な噂が飛び交ってるのが原因か」
死体の山から遠退く。ゆっくりと
!!!!!
瞬時に銃を発砲した!僅かな隙間から顔面を覗かせた人間を対象に!!為す術すら与えない
「これは厄介極まり無ぇな……ザケてやがる」
遡る事5ヶ月前
地図にも表記されていない世界から疎外された都市である事態が発生した
CIPHERD07事件
決して語られる事の無い
始まりから終わり迄
関係者は口を塞ぎ加害者は黙認し被害者もう存在しない
歴史は如何なる時も存在し誕生した時点で綴られる
年表と記録し新たに掲げる公表を提示し条約が生まれ統治者は新たな秩序を生み出す。繁栄と平和を祈り
浅くは無いが長く続く事の無い都市の真相
解き明かす者。或いは暴露する者
二択以外にあるとすれば
「生存者がいれば……か」
2007年11月
法の先導者達は苛烈を極める罪人達を沈静すべくある決議案を政府官僚達に提示
PRISENSE-CONCILIATION
【反社会派強制弾圧】
荒廃した国を更に強襲し武力を凶行する過激派を更なる非道の結晶兵器で崩壊させる無差別の殺戮を執行する無惨
虐げられ苦痛と貧困で苛まれる市民諸共爆殺する凄惨を黙認する異論を持さない説得を以て可決させた
国家認定組織はあらゆる事態を想定してでの苦渋の結論と語る
意義を唱えた者はその場には存在しなかった
後に事情を耳に挟む人物を除き
「葬るとは解釈すら苦悶する苦難を乗り越えた不可欠だ。何故か?犠牲と大儀は紙一重。私と【奴】のようにな」
青く澄んだ瞳は理解をした上での解釈だった
「それは解らないよ。だって【疑惑】だからさ」
回転式の椅子に深く座り両足をtableに豪快に置く。不遜な態度を表現したかったからだ
「破壊行為は嫌いじゃないよ。美学だとか価値の尊さとか?一瞬で粉々になる様の方が価値があるからね~」
電話をする時の癖を挙げれば態度が悪くなる。それだけ
「僕にはさ。何か隠匿を重んじた合理化に近い疑惑が過ぎるんだよ……兵器を使用する手段なんて掌握か誇示以外は【革命】が妥当じゃないかな?」
天井を眺めながら間延びした口調で話す
「僕さ。あんま関与しない出来事なら対して興味無いんだよ。だから聞くだけだし答えもちょいと散漫。それは愛嬌かな~ぁ?」
「んな事は無いな」
振り向けば人物がいた。指先で持つUSBメモリーを投げ後ろ向きのまま掌の中心に当たり即座に握る!首を少し動かし不敵に笑う
「やぁ、君がここに来るのは久し振りだね~各地で派手に暴れ過ぎるからそろそろ危険階級見直しになるよ?大丈夫かなぁ?好き勝手な暴挙の懐柔指令なんてあったら僕は困るな~」
「誰もが自由であり平等を誇示すれば荒野にも芽吹く魂に祝福が訪れる……だ、そうだ」
「偉人の格言かい?君が言うと皮肉で卑屈な非情にしか感じないよ……全てひっくるめた僕の確かな言葉」
「互い様だ。影響は受けたが糧にしてるのも違い無いが心酔迄は行かない……と、言った所だ」
携帯を操作しスピーカー音にする。そして足跡が近付き
「よぉ、久し振りだな。ありとあらゆる世界の密裏を交わしその地位を確立したDIREYZ【抹消者】……アンタがこの世界にいずれ残すとしたら手に入れた全てか継承だろ?THANATOS【タナトス】…まずは知りたい事がある」
度を増した低い声は燃ぜる感情を沸き上がらせた
「後継者は誰だ?」
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