抹消の継承者編18

『Wilde Situatio Gmic』


走り抜けた先は道路であり激しい爆撃の余波が民間人達を釘付けにしている為か、やや通り抜けるのに一苦労である。その時
「どうしてここに!?」
「……よぉ!久々だな。元気だったかおい!!」
上機嫌な表情で頭を撫でた。懐かしい位の再会を果たしたからだ。嬉しさのあまり腰に抱きつく
「いやぁ、無事だったみたいだね。さすがは死に損ないトップクラス。笑っちゃうよ。あはっ」
後方で笑う。悪戯な顔色を伺えた
「よお、相棒!中々派手な事やってドギツイ奴らが攻めて来たから流石に焦っちまったな」
「とは、言ってもまた、あの場所にどうにかして行かないといけない……かなぁ?予期せぬ志願要請しちゃったアネゴ肌に一票入れざるを得ない」
「何!?どうした?」
「実はさ……CARRYが単身で乗り込んじゃったんだよ」
サイレンの音が木霊し機動隊が到着した。現状把握の為に見取り図を開き突破口を開く為に作戦を立てている
「さて、パトカー奪って突っ切るか?」
「レスキュー隊を何人か気絶させて、服装奪っちゃうかな?」
「待って!2人とも。迂回して近付こうよ」
三者算用の意見が飛び交い一致せずに、緊急出動した第三の部隊が居た事を知らない


紅い口紅を落とし、軍服から私服に着替える。白いセーターとジーンズに履き替え、右後ろの髪を編み、後は自然な髪型に任せればいい。深いこだわりは一部である
規律を重んじ機密は厳格に緻密な戦術は常に最先端だった。誰も彼女を差し置き前線を切った者は居ない
誰一人として
雨が降りしきり、雷が落ち、内心に意志が宿る。監視は徹底する命を下した。歩き出す。目的は明白で、自ら奪還する事を目的とした
「私だ。久し振りだな」
立ち止まり突然の着信に応じた
「成る程。よくやった。お前の言葉なら信憑性は疑わない。感謝するぞ」
部屋に戻り、椅子に座る
「ここまで持ってきてくれ。報告書を。客をおもてなす準備をしておく」
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