ANIVARSROAD21
『Rough Assassin』
「クソ女が消えたなLectat。タリぃ事が起きやがる気がしてならねぇ」
正面から歩きながら話しかけるSickは予兆を感じた
「彼女の言っていた才女とは何処にいるんだろうね?これは殲滅だ。どうも引っかかる」
「スーツ姿の死体が大半だかんな。無差別過ぎんぜ」
「そう。彼女はLiarだ。拘束も全てが伏線ならこの事態はこれからの影響は果てしなく大きい」
両手を腰に当てるSickと視線を蒼髪美女の歩いた方向に流すLectat。このまま会話は続く
「この場で起きた抗争は軍隊と組織であり、それに加担する結果となった俺達は何に利用されるかによる。あれはもしかしたら彼女が雇ったのだとしたら尚更だ。この後、誰が出てくるかによる」
目を細め疑惑の念を送る
「捕らえていたのが軍人では無く雇われたヤツで軍服を着ていただけなら納得がいく。ここでの紛争は仕組まれていたなら利益は何かだ」
指先を立てながらLectatは語りを続ける
「軍隊を滅ぼす達成は知れ渡る。しかも実行者は彼女と俺達という縮図は出来上がり成立するだろう。それだけじゃない……ここの元凶と思わしき人物が居て彼女に追わせるよう仕向けた。ここからだ」
「誰か居たのか?やっぱ」
「恐らくその人物は今試したがかなり手練れだった。俊敏さ、連撃の追求を見込めば名を馳せてる可能性もある。ならばこの先に起こる出来事は?」
「あのクソ女。標的にしたなら恐怖弾圧した軍隊は余程の強大さを伺えんぜ。しかもこの仕打ちは悪辣しかねぇ。ここを滅ぼしたヤツも中々だが爆撃と手口が別モンだ。最初に部隊を滅ぼした後に場所を離れて敢えてのテメェの組織を潰したなら下劣過ぎんぜ」
「俺の知る限りこの紋章……軍事開拓国家だ」
「んだと!?何言ってやがる!!?」
「だとしたらだ。ここが訓練先ならこの後に来る部隊は最も凶悪かも知れない。世界屈指の軍人は三人もいる。しかもあそこには……」
「ティオーレ絡みも否めねぇのか」「知ってるのかい?」
「ダルタニアスの時にやりあった。ありゃ、ヤバ過ぎんぜ。確実に」
汗を拭かず過去を思い起こし身が引き締まる
「へぇ、さすがSARGTANAS……そこはじっくりとこの周辺探しながら聞くとするよ。彼女は恐らく才女と呼んでいた人物がこの周辺で身を潜めている筈だ。何より彼女無しで色々策を練ろう。想定以上の事態に備える」
「最悪は的中しなきゃいいけどな」
「ティオーレの専属部隊で増援がティオーレなら」
重圧な空気が支配する。互いに思考が研ぎ澄まされた
「俺達の命は無い」
「上手くいった?」
打倒する相手の後ろからはよく知る顔
「気絶原因は神経麻痺かな?痙攣の微弱が継続だから感電かな?あはっ」
近づく少年、足下に立ち尽くした瞬間
左足を掴む腕!倒れた相手に強引に引き寄せられ強制的に拘束された!!首に巻き付いた強靱な腕!!!
「侮るな。拷問や苦痛の訓練は身を持って知っている」
「がぁ……!!何だとぉぉぉ!!!」
足をバタつかせ抵抗する!束縛から解放出来ず苦痛の表情を浮かべた
「そんな……!」「止めた方がいい。戦地に身を投じた鋼鉄の身体を携えあらゆる苦痛を体感し得た力……叡智を覆した到達」
不適に言葉を放つ英雄
「若過ぎる。戦術は死線に活路を開き更に昇華する事で戦闘の深みを増す」
!!!!!
「気絶させた。手を出すつもりは無い……さて、一つ頼みがある」
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