ANIVARS ROAD22
『Selectors-Fakes-Xavier』
気絶した少年は寝息をたて豊かな表情だった。寝相の悪さも伺える
日溜まりが照らす遺跡で熟睡。小鳥の囀りと自然動物が集まりMarchを奏でる。少年を中心にして
遺跡から離れ並行して歩く英雄とプレマテリア。歩きながら周囲を警戒する英雄とバックの中に機械をしまうプレマテリア。会話が始まる
「大した配慮だ」
嗄れた声に含む感情は敬意
「そんなんじゃないよ。ただ……」
「感情も事態も最小限に留める。策士だ」
「彼は好奇心が高いし理解してるんだよ。自尊心も実力も…いつかはきっと」
「世界の広さを知るが深さはまだという事だろ。だが、君を救済しに来た事実も奴ら二人の行動も踏まえた上での策略。そして私自身に対する攻撃軽減も」
クリっと瞳を大きくし長身の同行者を見上げる。太陽の輝きが眩しく思わず片目を瞑り左手で遮光する仕草をした
「攻撃に転じる為の威力が微弱に調整されたのは身を持って知った。命を賭した戦闘を身近で知り更には対処も備える技術。見事」
僅かだが笑った。躓きそうになるくらい足下の乱雑を見落とすくらい
「何か可笑しいか?」「だってさ。全て見抜かれちゃうと何も言い返せないから
」
英雄は目を閉じ僅かに口元を緩み周囲を見渡し……プレマテリアの腕を掴み走る!木々の間に隠れしゃがみ目を細める!!遙か先
「何!?どうしたの!!?」「多数の車だ。あの方向は確か」
ーそれだけじゃない。この車輪音ー
「……!!アレって」
「急ぐぞ!!身を隠しながら近づく」
遺跡入り口にたどり着く黒髪外ハネ女!遺跡の最奥へ向け走り出す直後!!前方へ低空で跳び両手を着き前転し派手に転がりながら左肩を地面に当て右掌を着き低空空中回転し踵で着地した瞬間疾走!!ポケットから【何か】を取り出し右方向へ投げつけた後に、変則的に動きながら速力を増した!!更にポケットから取り出し投げつける!!!
ー攪乱と次手の上等手段!そして誘導のプロセス!ー
銃声!!そして赤い球体が地面に投下され爆発!!!
「歪んだ面グズらしてやる!INFERNOぉぉ!!!」
対峙!交叉する凶器!拳銃とエストック【収納式小剣】!!切っ先と銃口が僅かにズレ右足で脇腹目掛け蹴りを放つ黒髪女!!左足を同時に蹴り上げ相殺する蒼髪美女!刹那!!銃口が黒髪女の眼前になるが銃弾当たらず!!!右肘を拳銃に当て回避!!!!
「消えろ残骸者!」
通り過ぎる瞬間首裏に手套を放つ蒼髪美女!!上体を倒し当たらず!!!
距離が離れる
「最短ルートで辿り着いたのか!クソ!!さっさと死にやがれ!!!」「お前が無様に死に花を咲かせ。cheapなチアリーダーの実力不足が招いた予選敗退のようにな。フッ」
右腕を僅かに揺らしながら動かし指先の軌道も滑らかにしステップを踏む黒髪女。腰に装着したフェンランダー【中距離射程銃】を取り出し口元を吊り上げる
「ここで終わら」
!!!!!爆発音が響く!蒼髪美女は視線を流すが意識は向けず、牽制の為、発砲!直進する黒髪女
「これはすぐにでも退避するべき事態だ。フッ」
「しねぇよ。死ねグズ女」
「それも計画済みだ」
流れるように動きながら身構える蒼髪美女は刃物を取り出し宙に浮かしながら遊ぶ。依然、笑みは浮かべたままで
突然、周囲を見渡し叫ぶ
「さっさと出てこいクソチビ~!!!!サラサラヘア~刈ってラインいれてR&B風にしてやるよ~!!!」
沈黙が続く
「……あの役立たずが!」
ー予定調和を乱す餓鬼がー
「増援なら無駄だ。フッ」
足跡!凄まじい速度で近づいて来た!
「断固拒否る為に協力惜しまな~い!!」
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