ANIVARS ROAD EPILOGUE
テーマ:AWAKE短編1
『遙かな先を歩く者達』
「出てこい虐殺者!我々は容赦しない!!交渉も応じる気も無い!!!つまり、もう手立ては無い」
怒号と怒声を混ぜた声色を発したのは起立し、曇りの無い言葉は威圧と怒りに満ちている。後方は戦車と軍隊。数十は存在する
「やべぇぞLectat。あの数はマトモに相手なんざ出来ねぇ」
「傷害物も大砲で撃ち落とされれば隠れる場所も無くなる。マズイ!」
ーあの金髪の野郎。かなりヤリやがんな。隙が無ぇー
発見されてはいないだろう。誘き出す為の餌になる【誰か】がいない限りは
その時!
「んだと!?」
爆発!軍隊の装甲車が次々と爆破!!吹き飛ぶ!!!
「罠だ!時限式か何かで次々と爆破している!!」
爆発で硝煙が空を支配し大地が崩壊し傷つけられた!
SickとLectatは煙周辺に人影をみた。やがて正体が浮き彫りになる
「なんだ?紫髪?ちっとダークそうな女だな」
「手に持つのは遠隔装置?彼女の仕業か」
死角を利用し距離を詰めるSickとLectat。その時声が聞こえた
「上司の命令だから絶対にしたがわないと辱められるからあんたら死なす」
更に爆発音が響く!周囲の建物が次々と吹き飛びSickとLectatは目的地まで進む!やがて沈静化した場所は
「派手にやりすぎたなViolet・ヘア。何してくれやがった!これが後でどれだけヤベーか理解出来るのか!!?」
長い紫の髪は輪郭をハッキリするが長く乱雑な髪と眉間から首筋まで垂れた前髪から覗かせた生気を感じさせない荒んだ紫の瞳が印象に残る。フリルのついた洋服も紫。全てが不気味だった。若干、華奢で小柄な美女ではあるが、かえって恐怖を彷彿させた
「うるさい。上司の命令に従っただけだ。おまえも殺すぞクソデーモン」
「こんな事してただで済むと思ってるのか~!!殺戮者達!!!」
「うるさい。死ね」
仰向けになって倒れている軍人に対して放り投げた……手榴弾!爆発!!心臓部分で炸裂!!!
「さて……後は残党狩りだ!」
「いけない!このままでは取り返しがつかない」
奇襲!拳を突然振るうSick!!しかし紫髪は直撃する瞬間回転しながら遮断し距離を詰め目潰し!!
「駄目だSick!避難して対策を立てよう!!」
と、言った瞬間、紫髪めがけ蹴りを放つLectat!ゆるやかにステップし遮断!!距離が空く瞬間を狙い、後方に周り後頭部目掛け蹴り上げるSick!上体を反り当たらず!左足を突き刺すようにLectat標的に狙う紫髪!!想像を超える鋭さに反応が遅れた!!回転し二丁の拳銃を取る紫髪!同時に頭部へ向け撃鉄を取り出すSickとLectat!!
そして沈黙
ーこの女ー
ー強いー
「さて、どうする?」
沈黙を破ったのは
「これが戦地に身を置いた軍人に対する仕打ちか」
後方から声がした。黙祷を捧げる。自分の部下に対して
「派手にやったな。殺戮者達」
その人物は
「よぉ、Justなタイミングじゃねぇか」
「お前か?この仕打ちは」
「私、次はお前の番だ」
挑発したのは紫髪
「そうか。ならば話しは早い」
直後!Sickは圧迫される空気で記憶を呼び覚ます。かつて血を拭い合ったおぞましい記憶を!!
冷や汗をかくLectat!震えたのは極寒の中に裸で突然放り込まれたかのような悪寒!
そして紫髪は
「中々の獲物。お前は私が殺す」
緊張を解き疾走!瞬く間に距離が無くなり奇襲しようと試みる瞬間!!上体を地面に飛び込ませ即座に回転し再び向き合う。紫髪は悟った
「危険回避は中々だ。近づけば一瞬で絶てたが、少し長引かせたな。大した経験だ」
紫髪は観察した。長身の美女で軍帽と軍服を着た金髪の女。30代であろうか。赤い口紅と迷い無き全てを圧倒する緑色の瞳。スカートから覗かせた引き締まった足。ストッキングを履いても一目瞭然であるくらいである
「お前がまさか」
「全て蹂躙する。抹消者も権力者も命を冒涜する輩は」
生きた伝説
「ティオーレ・テンバランス。ついに姿を表したか」
畏怖。恐怖。圧巻。そして
最強最悪の怪物
「少しは楽しませろ。その後は苦悶だ」
TRACK2
RASING-INFERNOへ続く
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