ANIVARS-ROAD12

『The clever means』

ー彼かやはりー
少年は不適に笑うのは想像通りだと言わんばかりの眼差しを向けた。同族か類似が眼前にいるような不可思議と同調の心境
ー僕とは違うが当てはまるフシを感じるのはimageだね。僕もよく使う洗練と境界の踏み方を幾度と無く重ね確実な戦略を対峙前に立てる。相棒は違うみたいだけどねー
少年は同種の存在に感嘆する。自惚れをあえて霞ませ過小評価から結末を覆す過程の策略。不愉快だった
ーいつか酷似する奴と会ったらどうしよっか?と考えた事はある。結論…不快過ぎて笑っちゃうよ。あはっー

Lectatは視線を合わせなかった。感覚と言葉の含む感情に集中し活路を見出そうとしたからだ
そして口を開く

「条件は2つ。1つはプレマテリアにある【物】を渡す」「しつも~ん。物は?」
「爆弾」ー!!!やはりねー
口元がつり上がり瞳孔は拡大し同調の念を示す
「プレマテリアに危害を加えたなら迷わず対処出来る代物を手に持たせる。護身用では無く反撃用。それはpocketに実は【もう】仕込んである」

突如慌て出しプレマテリアは突然の発言で鞄を落とすが拾うより先にcourtに手を入れpocketを探すと
冷や汗が吹き出た。堅い固形物が確かに入っている
「Sick…これって」「デマじゃねぇ」
ー何せ俺が入れたからなー
少年から視線は外さなかった。遠くからSickはプレマテリアの腕を掴み一瞬固まるが力が込められてない事に気付くと抵抗の意思表示は消えた
ーこの人達…何か考えがあっての行動だよねー
抵抗しなかった。プレマテリアは可否外よりも沈黙を優先するのは何かした事で被害が出るのを恐れたからだ
「やるね、ソレさ…遠隔式だよね?」「正解だ」
ーさあてどうするあのガキ。これで出方が変われば読み通りだー
少年は笑みを浮かべながら胸中で考慮する。僅かだが瞳の色の黒さ濃くなるような錯覚をプレマテリアは感じた。癖を思いだし唾を飲み(危ない。こうなると)過去の不幸がよぎる
ーな、何とか出来ないかな?きっとこの人達…殺されちゃうよ…数年前の生態実験も彼の歪んだ思想が皮切りだった…歯止めがきかなくなり誰も制御出来なかった…【彼等】ですらも。何故今一緒にいないんだー
ー【君達】が彼には必要なのにー
「僕が危害をプレマテリアに加えないのは君達が少なからず【弁えて】いるからだよ…ー非常は良心の再臨で打ち消す強い感情の枷ー…【偉人】は様々な時に役立つ。世界の真相心理に到達したとはよく言ったよ。唯、状況に順応しざるを得ないなら躊躇はないね。何故なら僕は容赦をあまり知らない。さぁ~てどうする?…どうするか?これが一つの条件なら…まぁいいや、次!」
ー何だこのガキ?薄気味悪ぃだけじゃなく、マジで読めねぇー

その時Lectatは友人から聞いた過去の話しを思い起こす
ーやはり。まさかだが【彼】は…過去の情報と噛み合う…だとしたら切り抜けるのが最善だー
「2つ目はプレマテリアにある人物とcontactを取って貰う」「人物は?」
「世界の様々で事態を鎮静した″覇者″と言おうか」

ーえ?それってまさかあの!?
「予想が当たれば君こそつくづくだよね……そんな隠し玉を身柄引き受けにまさか」
「使う気だ。どうする?」 
「身柄を引き渡すならプレマテリアの命は保証するよね?」
「勿論」「…ふ~ぅ…」

沈黙が訪れ

結論に至った

MAKER's Ownd

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