抹消の継承者編5

『Eges-High』


視界が狭まれば映る景色も知れた事であり情報の規模は白日な迄である。ここは異質な地帯であり何故生きているのか?
自分だけが
土の色が違う。屍も残骸も何もかもが。立つ事が出来ない。うつ伏せで手を動かしながら移動したのは何故か?痛みは無いが視線を足に向けた時
「あ……あ……あぁ」
変色する木々や鉱物、疲弊した人体が動作を妨害した為の出来事以外は無いと思っていた
「うわぁぁぁぁ!!そんなぁっ!!!ひぃやあぁぁぁ!!!!」
錯乱する生存者は発狂を繰り返し喚き運命に呪う
潜めるべきだった。恥を晒してでも。誇りを重んじ屈伏を嫌う経歴の足跡が自分にはある……踏み締めた大地の力強さは屈強を創り出した。だが傲りとは時には死に繋がる
哀れ



「成功例ってさ?被験者に気にも止めず自己解釈しちゃえばどんな惨事があってもさ……都合上って納得しちゃえば問題無いよね?」
「概念が外れまくって共有する大衆化の同意出来ないのは拒絶が大抵だろ。利己を我欲に解釈すれば気にはならないんじゃないか?繊細な疑惑だな。ハッ」
黒い瞳が下降したのは戒厳した過去の一部の記憶を再認したからである
「昔さ、自由を自然とし、ひたすら黙々とこなしながらも属さない独欲もいたからさ~」「……朝桐か?」
一瞬少年は俯きながらChamomile-Teaを口に含む
「最先端や斬新なんて誰もその景色を見た事無いから言えるんだよ……朝桐は全てにおいて到達した先にいたからね。時代が追いつかなかった……感だけど今回の事態は何かそんな感覚に近いかも知れないね」「つまりは?」
「概念を覆した事象…じゃないかな?あはっ」



「DAZZING…一体今回の奇襲や周辺の出来事はどんblack-humorで俺から切り抜けんだよ?」
tableに座り銃弾を入れながら疑念の表情で投げかけるSick
「私の依頼はある木偶の身辺護衛であり非道くeasyな内容だったはずなの~よ」
ー交わす言葉が妙な位、後々の帳尻合わせに適した言い回しじゃねぇかー
「護衛は当然私だけでなくて今抹殺した奴らもそう……一体で周囲調査と待機で分散」
「クタバったんだろ?木偶は作りモンより体が悪ぃか何か仕出かしたかだな」
思わず身を乗り出し顔が近付く
「ここのゴロツキ共が待機なら殺す必要は雇い主に何かありテメェに不都合があるからだろ?周辺調査で何かがあり木偶が生きてるなら寄せ集めのクソなんざどうにでもなっしな。ここで殺したのは報復の後の増援が厄介だな。俺ならまとめて片付けてバックレんぜ。マンホールの仕掛けが決め手かな?さっさと終わらして都合よく上手くな……ここからが本題ならこの後にとばっちりくった俺にどう話すかだな」
ー道連れなんざ利益が絡む話ならその時点で【共闘】だろ?ならば利用価値を問うのがtheoryだなー
「そうだな。それよ~その突き進むようで何処か空虚で冷徹な性根に惹かれるのよ。実はある資料が絡む話し」「何!?」

「テレンス報告書って奴」

MAKER's Ownd

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